日本では、2019年10月1日以降消費税が10%に引き上げられます。それと同時に初めての試みとして「軽減税率」が導入されます。
海外では元々の税率が高い分、軽減税率も様々なものに導入されています。
海外で適用されている軽減税率について調べました。
軽減税率を導入している国はどこ?
軽減税率を導入している国は数多くあります。
代表的な国をあげると、
イギリス、フランス、ドイツ、アメリカ、カナダ、中国、韓国などです。
日本とは違う軽減税率を導入している国
イギリス
標準税率は20% 軽減税率は7%
テイクアウト商品でも、温かい持ち帰り商品は標準税率が適用され、スーパーのお惣菜コーナーにある商品には軽減税率が適用されます。「販売時点で気温より高い温度のもの」には標準税率が適用されます。
イギリスでは食料品は原則的に0%の税率が適用されていますが、贅沢品である菓子類に関しては標準税率が適用されています。
しかし、 アフタヌーンティーにビスケットやケーキを食べる文化がある為、ビスケットやケーキには軽減税率が適用されます。
フランス
標準税率は19.6% 軽減税率は5.5%
同じ食品でも細分化されて軽減税率が適用されています。
表にまとめてみました。
標準税率 19.6% | 軽減税率 5.5% |
キャビア | フォアグラ・トリュフ |
マーガリン | バター |
カカオ50%以上のチョコレート | カカオ50%未満のチョコレート |
- フランスではキャビアは輸入品が多いので標準税率、フォアグラとトリュフは国内で生産されているため 国産のフォアグラ・トリュフを保護する観点から軽減税率となっています。 国内産業を保護するための軽減税率です。
- マーガリンは工場により生産されている一方、バターは酪農家が生産しているため、国内畜産業を保護する観点から軽減税率が適用されています。
- チョコレートは昔からぜいたく品とされており標準税率が適用されていますが、カカオの含有量が50%未満の板チョコなどは生活必需品として軽減税率の対象となっています。
カナダ
標準税率は5% 軽減税率は0%
変わった軽減税率として有名なのは「ドーナツの個数」
カナダではドーナツを購入する際に5個以内であれば標準課税、6個以上にだと非課税となります。これは、5個以内であれば店内で食べられるとみなされ「外食」と扱われるからです。 これはカナダではドーナツが日常的に食べられている食文化が背景にあるのでしょう。
韓国
標準税率は10% 軽減税率は0%
日本のお隣の国、韓国では日本と同じような税率です。しかし、韓国では 未加工の食料品や教育、医療に必要なものは全て非課税です。
最後に
ドイツは日本と同じように、テイクアウトとイートインで税率が違うという 軽減税率でした。
しかし、どの国にも共通している事は標準税率は高いけど、「医療・教育・福祉など」に日本のような税率を適用している国はありません。どの国も「医療・教育・福祉など」については「非課税」が多いです。
日本の標準税率は世界と比べると低いですが、軽減税率に適用される範囲が少なく、トータルで考えると税率が高い国だと個人的に思います。
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